【ゴルフ場ガイド】程ヶ谷カントリー倶楽部:県民デーに行ってみた

ゴルフの事

毎年7~9月になりますと、神奈川県各地のゴルフ場で「神奈川県民ゴルフデー」が開催されています。これは普段会員制のコースが、夏場の平日限定でビジターのみでのプレーを可能にしているイベントです。
参加資格も、「申込代表者が神奈川県在住者又は神奈川県内在勤、在学されている方とその同伴者」となっており、仲間に1人神奈川県在住者がいれば、各コースのメンバーでなくともビジターだけでプレーできます。

今回は開催ゴルフ場の中から、横浜市の「程ヶ谷カントリー倶楽部」に行ってきました。こちらは7~8月の指定の火・水・金曜日に1日限定10組で受け付けていまして、今どき?FAXのみでの予約となっています。料金は1ラウンド19,500円(4B又は3B・キャディー付)で歩きでのラウンドとなりますが、それでも6月中にほとんどの日程で予約が終了する人気ぶりです。

当日は車にて横浜駅より国道16号線(通称:八王子街道)を経由して向かいました。平日の朝の時間帯は、この道は通勤で渋滞が発生しているので、その分余裕を持って出発が必要です。地図で見ますと、その国道16号線を曲がって数分の所にあるようなのですが、周りは住宅街でとてもゴルフ場があるようには見えません。しかしカーナビのアナウンスに従って進みますと、突然「程ヶ谷カントリー倶楽部」の入り口看板が見えました。

門から中に入るとすぐ駐車場があり、正面入り口がみえます。従業員達は「ようこそ」の声で迎えてくれますが、中に入るここからジャケットの着用が必要です。そう、ここは1922年開業の歴史ある名門コースなのです。

従業員にゴルフバックを預けたあと、中に入り受付をします。この時受付カウンターに「県民デー」と書かれていますので、ここで氏名・住所などを記入します。受付後、ロッカー番号を書いた紙が渡されますが精算時に必要になるので保管が必要です。ロビーにはゴルフ用品の販売コーナーもありますが、そこにはボールやティーなどの他に、クラブ名称入りのキャップ(3,500円)やネクタイ(5,250円)などここでしか買えないグッズもあります。

そのゴルフ用品の販売コーナーの横に、クラブの歴史を紹介する場所があります。このコースは1922年に、日本人用初の18ホールチャンピオンシップコースとして開場し(当時は今の保土ヶ谷の地にあった)、1967年に現在の場所に移転しもうすぐ設立100年になるとの事で、過去の写真やトロフィーなどが多数展示されていました。

ロッカールームはビジター用の部屋を使います。ロッカー自体は大きくありませんが、暗証番号式の鍵がかけられる様になっています。ちなみにこのゴルフ場は、よくあるロッカー番号付きのスコアホルダーは無く、レストラン等で注文の際ロッカー番号が必要になるので覚えておかないといけません。

マスター室前でスコアカードとペンを入手し、練習場に向かいます。コイン等を買う必要はなく、練習場にてロッカー番号と箱数(1箱24球入り、200円)を書いてボールを受け取ります。練習場は最長225ヤードあり、15打席ほど用意されています。隣の打席との間隔が広いので、あまり周囲が気にならず練習できます。

パッティング練習場は1つしかなく、県民デーも相まって混みあっている印象でした。ただそんなに詰め込んでいるコースではないので普段もこれで問題ないのでしょう。他にアプローチ練習場もあり、練習用のボールが用意されていました。

この日はインコースの10番ホールからスタートしました。キャディさんは自走式のゴルフバック専用カートで打球地点のフェアウェイ内までやってきてくれます。2グリーンなのですがこの時はBグリーンを使用し、スティンプメーターは8.5フィートでした。

コース全体の印象でいうと、パー3以外はほとんどのホールでティーグラウンドからグリーンが見えず、アップダウンの多いコースです。横浜市は坂の多い街なので、らしいといえばらしいのですが歩きでのラウンドは慣れていないと中々疲れてしまいます。その代わりフェアウェイは広く、同伴者も含めて1度もOBはありませんでした。ちなみにいわゆるOB時の「プレーイング4」は用意されていないので、注意が必要です。

ハーフ2時間10分ほどで終了し、休憩時間になります。この時キャディさんから後半スタート時間の紙を渡される事はなく「30分後にスタートホールに来てください」と言われます。下の写真の2階右部分がレストランになっています。

レストランも一般的なゴルフ場よりも小さく、テーブル数も少なくなっています。なにしろ昼休憩が30分しかないので回転が早いのでしょう。11~3月は男性はレストランでもドレスコードはジャケット着用ですが、この時期は随意(強制ではなく任意)となっていました。席に着くと冷たいおしぼりが欲しい所ですが、布のナプキンしか用意されていませんでした。

メニューを見ますと、食事はカレーライスなどのA・B・Cコースとサンドイッチが4種類のみ。休憩時間を鑑みてさっと食べられるメニューになっている様です。今回はチキンカレーライスを注文すると、程なくして食事が運ばれてきました。ちなみにライスやルーのおかわりも無料で出来るそうですが、時間的に断念。また食後に付いてくるコーヒーも、少なめでちょうどよい量です。飲み物はキリンレモンが200円、生ビールは356円などと安いですが、どちらもグラスビールの大きさでした。

後半は1番ホールよりスタート。全体的に池絡みのホールは少ないのですが、バンカーはグリーン周りに待ち構えており注意が必要です。3ホール毎に飲料用の水飲み場があって、夏場は助かります。またティーグラウンドにイスが用意されていますが日向にある場合もあり、あまり座る機会はありませんでした。尚、凍ったお茶・スポーツドリンクなどがマスター室あたりで売っていないので、持参が必要です。下の写真は奥に見えるのが18番のグリーンなのですが、そこまで打ち上げてきているのがわかります。

後半のハーフも2時間15分程で終了。クラブハウスまで戻るとクラブの本数確認をし、アンケート用紙に記入してマスター室の投票箱に入れます。これがクラブ本数確認のサインを兼ねていて、キャディーの態度などについて5段階評価に〇をつけ(コメントも書けます)提出します。

風呂場はこじんまりとしていますが、タオルなどにもすべて程ヶ谷カントリークラブのマークが入っています。そういえばレストランの皿や、着替えたウェアを入れるビニール袋にもマークが入っていました。ビニール袋もしっかりした作りで、名門コースのこだわりを感じました。

清算時もしっかりジャケットを着用し、受付にて現金・カードで支払いをします。領収書付きの「清算書」を渡されて一日が終了しました。
この日は30度以上の夏日でしたが、1日の組数も少ないせいかホール毎に待つこともなくスムーズにラウンドできたのが幸いでした。このコースはなんといってもアクセスが良く、東名高速道路の横浜町田インターチェンジからも10分程度で着ける距離にあります。会員権の売買はしていないコースですので、こういった県民デーの機会に歴史あるゴルフ場の空気を味わってみてはいかがでしょうか。

◆程ヶ谷カントリー倶楽部
住所:〒241-0802 横浜市旭区上川井町1324
TEL:045-921-0115 / FAX:045-921-0118 月曜定休日

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